前回に引き続き、テレビ朝日 『相葉マナブ』の出張野菜塾でやっていた美味しい野菜の見分け方をお届けします。今回ははじゃがいもの選び方。教えてくれたのは杉本青果店の杉本晃章さん。個人商店ながら年商約1億円のカリスマ八百屋さんです。杉本さんはじゃがいもを仕入れる時どこにポイントを置いているのでしょうか。
この時期2種類のじゃがいもが出回っている
比較的野菜が高い今、じゃがいもの価格は割と安定している。それはじゃがいもが2タイプ出てきているから。去年の春に植えて秋に収穫する北海道産と去年の秋撒きで春に収穫する新じゃが。ふたつのタイプが出ているので天候に影響されにくい。
カリスマはじゃがいものココを見る
そんなじゃがいもを野菜のカリスマはどこを見て選ぶのか。
ズバリ大きさです。じゃがいもは決して大きすぎてはいけない。大きいじゃがいもは空洞化と言って中に空洞ができている可能性が高い。
もともとじゃがいもは寒冷地で栽培される作物。暖かい気温には向かないため夏が暑かった年は気象の影響で急速に肥大化することがある。新じゃがの場合でも寒い時期に温度を上げようとビニールを被せるなどすることでむしろ地温が上がりすぎ、急速に肥大化する場合がある。急速に肥大化したじゃがいもは内部が裂け空洞化している可能性が高い。だからプロは大きすぎるものは選ばない。
この時期おススメの品種は
じゃがいもは大きい方が調理がしやすいのでついつい大きいものを買ってしまいがち。しかし中に穴が空いていては無駄が出てしまうので小さいもの選ぶべき。そしてこの時期プロがお勧めするじゃがいもは「ニシユタカ」と言う品種の新じゃが。ねっとりして煮崩れしないのでカレーやおでんに丸ごと使える。皮ごと素揚げにしてケチャップつけても美味しい。
おススメ料理はレンジで出来る「簡単肉じゃが」
そんな新じゃがを使ってカリスマが教えてくれたレシピはレンジでできる簡単肉じゃが。
用意するモノ
- 新じゃが
- 玉ねぎ
- にんじん
- 豚肉
- 醤油・かつおだし・酒・みりん・砂糖
まず味がよく染みるようにフォークでジャガイモに穴を開ける。粘質のじゃがいもは穴を空けても煮崩れする事は無い。
次に耐熱鍋に材料をセットしていく。順番は固いものから。ジャガイモ、にんじん、豚肉を乗せたら最後に玉ねぎを入れる。そこに醤油、かつおだし。お酒、みりん、砂糖と調味料まで一気に入れてしまう。そして耐熱鍋に蓋をし電子レンジに入れて約10分加熱。
10分経ったらレンジから鍋を取り出すがすぐには食べない。粗熱がとれるまで一旦醒ますことで味がよく染みる。10分~15分置いて粗熱が取れたらもう一度レンジで温めるとより美味しくいただける。
まとめ
- じゃがいもは春撒きと秋撒きがあって価格は安定する作物。
- 大きすぎるじゃがいもは中が空洞の可能性が高い。
- 新じゃがの「ニシユタカ」は粘質で煮崩れしにくい。
- 一番のおススメ料理はレンジでできる簡単肉じゃが。
【管理人の感想】
「大きすぎる」っていうのはちょっと曖昧でしたね。小さいじゃがいもは皮をむくだけで身が無くなっちゃいそうで、考えちゃうかも。でも肉じゃがの調理はビックリです。生の材料を順番に鍋に入れていって電子レンジで加熱するだけなんですから。これはやってみたいと思う簡単ワザでした。