テレビ朝日で「天才キッズを育てた達人大集合!子供が劇的に伸びるツボ全部教えますSP」にてそれぞれの競技で成功した選手たちの母親の教育方法や、子供のやる気スイッチを入れるコツなどを紹介していました。
今年の世界体操で体操女子63年ぶりに金メダルに輝いた村上茉愛選手を自身も体操選手だった母の英子さんはどのように体操界の天才に育てたのか。そして去年のリオオリンピックで初出場ながら63kg級で金メダルを獲得した川井梨紗子選手を育て、自身もレスリングの実力者だった母の初江さんはどうだったのか。まずは二人の母が金メダリストを育てるツボを教えてくれました。
子供が辞めたいといったら
「○○やめたいんだけど」こんな話が子供から出たらあなたはどんな言葉をかけますか?
子供が「辞めたい」といったら…「辞めれば」と言っていた。
体操床金メダリストを育てた母:英子さんはこう言ったそうです。茉愛選手も何回か辞めたいと言ったことはある。しかし話を聞くと競技が嫌いなわけじゃない。監督が厳しい、手の皮がむけるなど本当に体操が嫌いで言っているわけではないと思った。「やめれば」というと「・・・・と黙ってしまった」。梨紗子選手の場合も「辞めたい」といった時、理由を聞くとやはり競技が嫌いなわけではない。監督が厳しいとか嫌いとか。やめて帰ってきて働きなさいというと、しばらくして「もう少し頑張る」と考え直したそうです。
子供が満足した顔をしていたら
子供が優秀な成績を取って満足げな時、あなたならどうしましますか?
金メダリスト母の答えは「挑発してもっとやらせる」
レスリング梨紗子選手の母の場合、めいっぱいまではみんなやる。そこから先が努力だよ。ロープ登りのトレーニングで私5本のぼったよと言われたら、5本目見てないよ。実は4本なんじゃない?と挑発。子供が6本目を登ったら、ほら6本登れるじゃない!と。
子供にぜったいやってはいけない2大NGとは
- 「ほかの子と比べる事」
- 「ご褒美を買ってあげる事」
限界を超えてやっているのに、それでも上の子と比べられたらやる気がなくなる。ご褒美で買ってあげるのはだめ。その子はどうして頑張っているのか?好きだから頑張っている。競技で優勝して金メダルを取ったらそれがご褒美なじゃないですか?
→ゲーム買って貰えたら頑張る!って大きなモチベーションなんじゃないの?
そしたら次の目的が「次勝ったら○○買って貰える」が目標になってしまう。目標は勝つ事のはず。ゲームはお手伝いしてお小遣いもらうなり他の事で買って貰えばいい。
金メダリストの母親、なかなか厳しいですねぇ。素質のある子供と、そして同じ競技をやっていた母だからこそ持てる信頼関係のなせる業かもしれませんね。
さて、おつぎのツボは・・・。
無名の吹奏楽部をわずか5ヵ月で全国へ導いたカリスマ先生の指導方法
福岡県の名門:精華女子高校で36年間吹奏学部顧問をつとめ吹奏楽の甲子園:全日本吹奏楽コンクールで金賞を10回。この吹奏楽部でCDを発売すれば日本ゴールドディスク大賞を受賞するなど吹奏楽界ではとても有名な人物。それが次に子供を伸ばすツボを教えてくれたカリスマ教師:藤重先生です。藤重先生は定年退職後に総監督として新たに就任したのは吹奏楽部としては無名の長崎市の活水高等学校・活水中学校。
しかし藤重先生、就任わずか5ヵ月にして部を全国大会に導いてしまった!この奇跡の裏には子育てや会社で使える、やる気を劇的にアップするツボが隠されていた!
生徒の○○を100個作る
担当係を100個つくる。トラック係(荷物の積み下ろしを指揮する)、即レコ係(演奏を録音するアプリの操作)、接待係(講師の方、外部の方にお茶を出す)、誕生日係(誕生日のお祝いを盛り上げる)、そしてこんな係まで。先生の血圧係(血圧を測って薬を飲ませる係)・・・。
なんでこんなに係を作るのか。自分の居場所があるのが大事。皆のためにやっているという事が自分の自信につながる。全員に役割を与え運営にかかわらせる事で居場所を与えると生徒のやる気がアップする。ちなみに係が生徒たちが自ら決めたもの。
生徒はどう思っているのか。一人一人の仕事があったほうがやりがいがある。保険係)。この部活のメンバーとしてやっているという自覚が持てる(管理係)。
挨拶に必ず○○を付け加える
「○○さんおはよう。元気ですか?体調どうですか?だいぶ吹けるようになりましたか?」「△△さんおはよう。あなたレポートの漢字が間違ってたよ。笑える字を書いてたよ。ワハハハ。」
これを160人の部員一人一人にやっている。挨拶だけじゃなくてしゃべることが大事。この子のこと、あの子のこと「あなたを見ているよ」という想いが伝わり生徒のやる気がアップ。
先生自ら○○を見せる
様々な演奏を鑑賞させる通称「藤重劇場」。ハイレベルな演奏を聴かせ刺激を与える。そして藤重先生自身が指揮を教わっているレッスン風景の映像も。つまり先生自ら学ぶ姿勢を見せる事。映像は藤重先生がレッスンの講師から細かく指導されている様子が生徒の笑いを誘っていました。
楽器は使わず○○する
楽器は使わず歌って練習する事。歌えない人は楽器をひけない。楽器は音を出すだけで大変。正しい音程で歌うことができれば楽器でも美しいハーモニーを演奏できる。音痴の人はいない。耳(音程)のトレーニングができていないだけ。歌が上手くなるツボとして動揺などの簡単な歌を練習することで音程のズレに気づきやすくなる。
楽器より簡単な歌で練習することで正しい音程が得られると同時に音楽を楽しいと感じることができやる気がアップする!
さらにリズム感を鍛えるために行っているのが体を使った簡単なダンス。難しい演奏もリズム感が鍛えられ楽器や歌が上達する。
いかがでしたでしょうか。これらの指導方法で輝かしい実績を実際に作ってこられたという紛れもない事実。子育てに、会社の部下のスキルアップに何か活かせたらいいですね。