歯を磨いているときに鏡で自分の舌をみて白っぽいときと白っぽくないときがあって気になっていませんでしたか?そんなときの体調の違いを「その差って何ですか」でやってました。
健康状態が悪いと舌が白っぽくなる
なぜ舌が白っぽくなる時があるか?教えてくれたのは10万人異常の舌を診てきた北里大学東洋医学研究所の伊藤 剛先生です。先生によると「正常な舌はほのかに赤いピンク色。身体の異常で舌が白くなることがある」のだとか。
舌の表面の白いモノは何?
実はこれ「苔(こけ)」と呼ばれており、舌の表面の細胞が死んで蓄積したもの。通常は食べ物を食べることで自然と削られていく。しかし体にある異常が発生していると舌の表面にある乳頭と呼ばれるデコボコが成長し乳頭と乳頭の間に白いモノが溜まってしまうため食べ物を食べても削られない。そのせいで白くなってしまう。
舌が白いときの体の異常とは?
では舌が白っぽいときは身体にどのような異常があるのか。「舌が白いときは胃や腸に問題が起こっているときが多い。胃や腸は食べ物の消化吸収にかかわっている人間にとって非常に重要な器官。そんな胃や腸が炎症を起こすと治そうとして新しい細胞がどんどん作られる。舌は胃や腸と粘膜でつながっているため舌も新しい細胞がどんどんと作られることになり、その結果乳頭も伸びてデコボコが深くなる。すると食べ物を食べても白いモノが削られにくくなるので舌が白っぽく見える。」ということです。
舌ミガキはしない方がいい!?
舌が白くなった時、舌ミガキをするのはどうなのか?という問いには「あまりおすすめしない。皮膚でいえば垢は外からの衝撃などから守るバリア。舌の白いモノもとがった食べ物などから舌を守るバリアにもなっている。取ってしまうとバイ菌などで感染を起こしやすくなるのでむやみやたらに取る必要はない」と答えていました。さらに「苔からは臭いはほとんど出ない」として口臭のもとになるとは考えていないと答えていました。
舌を見れば他にも様々な身体の異常を見分けられる
・舌の側面がガタガタになっている。
→実は歯型がついてのこと。舌にむくみが出ている。舌がむくむと歯に押し付けられて歯型が付く。身体の水分量が多い。お酒や水分の摂りすぎ。水分の排出をうまくできない人なのでむくみを解消するために水や酒を控え、全身浴をすると水圧で水分が出やすくなる。
・下の色が淡い。ピンクが薄い。
→赤血球が少ない。舌の色は血液の色を表しており正常ならタラコのような色をしている。原因は栄養が悪かったり鉄分が不足しているかもしれない。貧血の可能性があるということ。
・逆に舌の色が濃い。濃い赤色。
→血液の流れが悪くてドロドロになっている。ドロドロしているので詰まりやすくなっている。心筋梗塞・脳梗塞などを起こしやすいので注意が必要。脂っこい食事の摂りすぎだとしたら動脈硬化の可能性もある。
まとめ
- 舌をみると健康状態を知ることができる。
- 白いときは胃や腸に問題があるとき。
- 側面がガタガタしていたらむくみがある。
- 色が薄かったら貧血かもしれない。
- 色が濃かったら心筋梗塞・脳梗塞が心配。
いかがでしたでしょうか。ここまで詳しく知るとお医者さんになった気分ですね。これからはご家族、お子様の健康状態が気になったらとりあえず「ベロだしてみて!」って見てあげられますね。