羽鳥慎一モーニングショーでインフル花粉症について放送していました。
解説してくれたのは呼吸器内科アレルギー内科専門医でインフルエンザ花粉症のスペシャリスト、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生です。
インフル花粉症とは?
インフル花粉症というのはインフルエンザから花粉症に連続してなってしまう、または同時になってしまうことをいい、インフル花粉症は重症化しやすいため最悪命に係わることもあるので注意が必要。
猛威をふるっている今年のインフルエンザですが、一時の異常なピークを過ぎたとはいえ例年に比べればまだまだ圧倒的に流行っており、今多いのは比較的症状が軽いとされるインフルB型。そこに来て花粉症が発症する時期に入ってしまったため、この2つが相まってより重症化するケースが心配されています。特に症状の軽いインフルエンザB型に関しては花粉症との見分けが付け難く、知らない間に被害を広めてしまう可能性もあります。
インフル花粉症と花粉症の見分け方。
症状の軽いB型がはやる2月・3月は自覚症状で花粉症との区別が付きにくく知らず知らずのうちに周囲にウイルスを拡散させてしまう恐れがあります。
微熱、せき、くしゃみ、鼻水、喉の痛み、倦怠感はどちらでも見られる症状です。目のかゆみについては、中には目がかゆくならない花粉症の人もいるので花粉症なのかインフルなのかは自覚症状から疑いにくい。そんな時に確認したいのは関節や筋肉の痛みがあるかどうか。痛みがあればインフル花粉症の疑いがあるので病院で検査してもらいましょう。
インフルの後で怖いのは咳喘息。
大谷先生によると喘息の1歩手前が咳喘息。インフルは1週間で治り、風邪も2週間も咳は続かない。長引く咳で1番多いのが咳喘息。インフルは治ったのに咳が2週間、3週間と止まらないという事であれば咳喘息が疑われる。
1回咳をすると2キロカロリーのエネルギーを消費する。止まらない咳は体に大きな負担となる。冷たい空気を吸っただけでも咳が出だすと止まらなくなったりもする。
インフルが治った直後は要注意。
インフルが治ったばかりの体はまだ免疫力が下がっている状態。免疫とは様々な働きがあるが、のどにある線毛も大事な免疫機能のひとつ。線毛は体内に入ろうとするアレルゲンを対外に排出させる大事な防御機能をもつ。しかしインフル直後の線毛はダメージを負っているため花粉を排除する能力も落ちており、花粉をたくさん取り込んでしまうことになる。アレルゲンである花粉をたくさん取り込んでしまえば花粉症も重症化してしまう。さらに今まで花粉症でなかった人までも発症してしまう可能性が高まる。
咳喘息はインフルだけでもなるし花粉症だけでもなる。咳喘息が悪化すると気管支喘息になる恐れがあり30%が気管支喘息へと発展してしまう。気管支喘息では年間1,500人の方が亡くなっている。
まとめ
- インフルB型と花粉症は見分けるのが難しい。
- 節々や筋肉に痛みがあればインフルの疑い。
- インフル+花粉症で症状の重症化が懸念される。
- 咳が2週間以上も続いていたら咳喘息の疑い。
- 咳喘息が悪化する前に病院で診察を。
大谷先生、各局で引っ張りだこですね。管理人も花粉症ですが目にかゆみのでるタイプですので、当面マスクは手放せませんね。花粉症でマスクを常時はめる人が増えてインフル感染が終息していけばいいですね。