寒いこの季節お世話になるのがセーターですがセーターって毛玉ができるとみすぼらしく見えて嫌ですよね。TBS系列CBCテレビの「この差ってなんですか?」で毛玉ができやすいセーターとできにくいセーターの違いを紹介していました。
毛玉のできやすさは素材の差
やたらと毛玉ができるセーターと、できにくいセーターがあるのは何故か。毛玉のできやすさは何が違うのか。教えてくれたのは文化服装学院 朝日真先生です。
「この差は素材の差です。そもそも毛玉は摩擦によって毛が絡まることによってできるのですが化学繊維のものは毛玉ができやすく、天然繊維のものは毛玉ができにくいのです。」
つまりアクリルやナイロンなどの化学繊維は毛玉ができやすく天然繊維であるウールやカシミアはできにくいわけです。
毛玉発生装置でわざと毛玉を発生させて比較
ほんとうにそうなのか。番組は毛玉発生装置を使って素材別の毛玉の出来具合を比較する実験を行いました。装置の中では生地同士がこすれ合い強制的に摩擦させて毛玉が形成されます。
【結果】
- アクリル100%では多くの毛玉ができていました。
- ナイロン100%でも多くの毛玉ができていました。
- 天然ウール100%ではほとんど毛玉ができていませんでした。
- 天然カシミア100%でもほとんど毛玉ができていませんでした。
なぜ化学繊維では毛玉ができて、天然繊維ではできないのか
「実は天然繊維でも毛玉はたくさんできているんです」と先生の説明。実は天然繊維はできた毛玉は取れてしまっていてできていないように思えるだけとのこと。実際に天然繊維を入れた前出の毛玉発生装置の中には取れて落ちた毛玉がたくさん見つかりました。この差は繊維の強さにあるそうで化学繊維は強いため絡まって毛玉になっても絡みついているが、弱い繊維のウールやカシミアなどの天然繊維は絡まってから切れて落ちてしまうのです。
化学繊維でも毛玉をできにくくする方法がある
先生によると「毛玉ができる最大の天敵は静電気。静電気防止スプレーを吹きかけることで静電気を抑え、大幅に毛玉も抑えることができる。」のだそうです。他にも静電気を防止する効果が高い衣類用洗剤もあるので、これらを上手に使うことで毛玉を防止できるようです。(映像では花王のエマールやライオンのアクロンが映っていました)
まとめ
- 化学繊維のセーターは毛玉ができやすく、天然繊維はできにくい。
- 化学繊維でも静電気防止スプレーを使えば毛玉ができにくくなる。
- 化学繊維でもエマールやアクロンで洗えば毛玉ができにくくなる。
いかがでしたか?できることなら暖かいウールやカシミアを着たいところですが、気に入った化学繊維のセーターがあったら是非今回のテクニックを試してもくださいね!