幸せホルモン「オキシトシン」を増やして科学的に幸せになる9つの方法

人が幸せを感じる時に放出されているという脳内物質『オキシトシン』。オキシトシンは幸せホルモンとも呼ばれ、オキシトシンを出すことができれば幸せを感じられるという。日本テレビの「世界一受けたい授業」でオキシトシンを効果的に出す方法を紹介していました。

教えてくれたのはオキシトシン研究の第一人者。桜美林大学教授の臨床発達心理士、山口 創先生。

先生によると、近年の研究であることを行うとオキシトシンが大量に分泌される、つまり『幸せになれる』ことが分かったという。

「幸せホルモン:オキシトシンは日常のちょっとした工夫や習慣でだれでも増やすことができるんです」

初対面の「ある言葉」。たったこれだけでもオキシトシンを増やせるそうです。

「洋子さん」、初めまして。

「洋子さん」、よろしくお願いします。

ファーストネーム、つまり下の名前で呼ばれること。これは「相手が自分を1人の個人として認めてくれた」と脳が好意的な認識をするため名字で呼ばれるよりオキシトシンが増加する。ただしただ名前を呼ぶだけではダメ。相手を思いやる気持ちや尊敬の念が加わってないといけない。

さて、ここからはオキシトシンが本当に増やせるのか番組演者のタレントさんに協力してもらい実験していました。

「オキシトシンは元々は脳で作られるホルモン。人工的に作ることもできる。怒っている人でも鼻にオキシトシンを吹きかけると幸せを感じるが、まだ治験段階であり販売はされていない。こういったものを使わずに幸せになる方法を紹介したい」

手をつないで見つめ合う

実験したのはタレントの佐藤栞里さん。この方法、本来なら好意のある異性の方が効果的なのだが、いつも一緒にいる仲良しのスタイリストさんとの間で実験。照れまくる二人、見つめ合うこと2分。

平常時のオキシトシンを唾液で検査。そして見つめ合った後でもう一度検査。数値はどう変わったのか。

オキシトシン数値の変化は

佐藤栞里さん

250pg/ml → 268pg/ml

スタイリストさん

257pg/ml → 315pg/ml

手をつなぎながら話すことは何でもかまわない。見つめ合うことが大事。相手を理解しようとする気持ちが幸福感につながっていく。

大好物を食べる

被験者はギャル曽根さん。彼女は東南アジア料理の『カオマンガイ』が大の好物という。

結果は・・・

食前

353pg/ml → 562pg/ml

大好物を食べて満足すると誰でもオキシトシンが増加する。

ハグをする

被験者は役者の竹内涼真クン。これも本来ならば異性の方が効果的ですが今回は初対面の番組ディレクター(44歳:男性)で実験。ディレクター側から初対面のお近づきにとハグを要求、応じる涼真クン。ちなみに涼真クンは普段からハグをよくするそうですが、こんなに長くハグしたことはないと・・・。

実験前

980pg/ml → 664pg/ml

なんとオキシトシンが減ってしまった。

先生によると通常時で980pg/mlもオキシトシンが出ている人はほとんどいない。涼真クンは普段から幸福感に溢れているということ。そしてディレクターとのハグは戸惑いもあって「結構、ストレスだった(本人の弁)」ようです。ただ、これまでのデータによると好意のある人とハグすると平均50%増加すると言われている。

抱き枕を抱きながら電話をかける

被験者はギャル曽根さん。自宅に電話をかけてもらいました。相手は5歳の息子さん。先生によると家族や信頼する人の声を聞くとオキシトシンが増加する。そして電話中にあるモノを使うとさらにオキシトシンが増加するという。それが『抱き枕』

電話中に抱き枕を渡され息子さんと電話するギャル曽根さん。相手の声を聞きながら抱き枕を抱くと、相手を抱きしめている感覚が加わるのでオキシトシンが増える。

電話の前

327pg/ml → 422pg/ml

アロマをかぐ

被験者は女優の浜辺美波さん。オキシトシンはニオイにも反応する。特に女性ホルモンの分泌を促す『クラリセージ』の花の香りが先生のおすすめなんだとか。

実験前

344pg/ml → 420pg/ml

「リラックスできた」と本人もコメントしていました。

可愛い動物を見る

被験者はまたもや涼真クン。プライベートでクワガタやワンちゃんを飼っているという。今回は可愛い動物のVTRを見てもらいました。「癒されますね。僕、普段からこういうの見ます」と涼真クン。

実験前

980pg/ml

→(ハグ後)664pg/ml

→(VTR後)845pg/ml

先のハグの実験で急降下してしまったオキシトシンがV字回復。動物の動画を見て「いとしい気持ち」がわいてくるだけでオキシトシンが増加する。麻布大学の実験では人間に見つめられた犬のほうにもオキシトシンが増加することが分かっているとのこと。

ゲームをするとき1人よりも複数で協力プレイする

番組では『けん玉』で実験。スタジオ内で演者の皆さん全員でけん玉を一斉に成功させようとチャレンジ。そして最後のチャンスに全員やっと成功で大いに盛り上がるスタジオ。

先生によるとけん玉自体に効果があるわけではなく、みんなで協力して全員が成功させると達成感を感じ、オキシトシンが出る。

好きな人の写真を見る

ギャル曽根さんで実験。一番のお気に入りの旦那さんの写真をスマホ画面に出してもらい、旦那さんの事を想いながら1分間直視してもらいました。

続けて、涼真クンの最新写真集を見たギャル曽根んさん。

実験前

327pg/ml

→(旦那さん) 364pg/ml

→(涼真クン) 498pg/ml

旦那さんの写真を見た後オキシトシンが増加。そして涼真クンの写真集を見たあとは旦那さんを抜き去りさらに上昇!

ま、仕方がないですね。

マッサージをする

マッサージ「される」のではなく、「する」側の人にオキシトシンが発生する。

今回は佐藤栞里さん。栞里さんがお世話になっているスタイリストさんの手をやさしくマッサージ。3分間のマッサージでどうなったか。

佐藤栞里さん   268pg/ml → 287pg/ml に上昇に対し、

スタイリストさん 315pg/ml → 313pg/ml でほぼ変化なし。

これはたまたまではなく先生が行った実験でも同じ結果だったとのこと。マッサージを受けた側よりも、してあげた側のほうがオキシトシンが増える。

「相手が笑顔になってくれると確かに幸せな気持ちになった」と栞里さん。

演者からの質問に先生が答えていました。

オキシトシンに男女差はあるの?

→女性のほうがオキシトシンが出やすいと言われている。小さいときにたくさん抱きしめられた子はオキシトシンが出やすいということも分かってきている。

【管理人の感想】

マッサージされる側みたいにただ単に「心地いい」だけではダメなんですね。物理的な感覚ではなく、あくまでも心理的な心地よさが関係するようですね。小さなお子様がいるご家庭ではたくさん抱きしめてあげたいですね!