普通に洗っただけでは落ちないしつこいシミは悩みのタネ。でも大丈夫。ご家庭でできるプロの染み抜き術を日テレ『スッキリ!』で紹介していました。
不入流(いらずりゅう)とは?
1981年創設。本拠地高知県。門下生3000人以上。クリーニング業者に染み抜きを教える流派。いわばクリーニング業界の大先生的存在。今回この不入流の達人ワザを披露してくれたのが不入流の祖主(創始者)である高橋勤さん。
今回の染み抜きアイテムは「白のGジャン」。視聴者からの染み抜き依頼で応募された襟の黄ばみが目立つ難敵。しまうときはそうでもなかったのに出してみたら黄ばみがひどくなっていたという。素材は綿100%のデニム。さて祖主はどのように落として見せるのか。
祖主がまず準備したのが不入流の秘伝の万能染み抜き液『なんでもとれーる』。作り方は以下の通り。
『なんでもとれーる』の作り方
- 粉末状にした石けんと水を1:1に溶かす。
- 穴の空いた容器に入れ1週間冷蔵庫で保管。
- 粘り気が出たら重曹とアンモニアを混ぜる。
- 比率は、溶けた石けん6:重曹2:アンモニア1。
祖主は固形の石けんをおろし金で削って粉末状にしていました。なお以前番組で紹介した『なんでもとれーる』は作り置きがきかないものだったが、今回のは半年も効果がもつ改良版バージョンとのこと。
なんでもとれーるの注意点
- 6ヵ月以内に使用
- 必ず換気
- ゴム手袋を着用
- 動物性繊維には使用不可(ウールとかシルクとか)
染み抜き作業のポイント
- 黄ばみの正体は皮脂汚れ。
- 黄ばみに『なんでもとれーる』を優しく塗る。
- 強くこすると逆に汚れが奥に行ってしまう。
- 塗ったら1時間ほど放置。
- 酸素系漂白剤(顆粒)とオキシドールを混ぜた液体にかるく浸す。
- 蒸す(蒸し方は下記を参考に)
電気ケトルを使った蒸し方
- ケトルのフタを外し上戸(じょうご)をひっくり返してフタ代わりに取り付ける。
- 上戸のノズル先にホースをつなぐ。
- Gジャンにクリーニングのビニル袋をかぶせ、袋の裾にホースを差し込んで束ねる。
- 電気ケトルの蒸気で10分蒸す。
- 最後に洗濯機ですすぐ。
全行程1時間半ほどで襟元の黄ばみは跡形もなく真っ白に。でもGジャン特有のステッチは色鮮やかに残っていました。エリ黄ばみのシミ落とし大成功です。