メガネや手術なしに子供の近視が改善する。寝るときに装着するだけで!?コンタクトレンズをつかった注目の医療をCBCテレビの「イッポウ」にて特集していました。子供の近視が増えています。携帯型ゲーム機の普及やスマホ使用の低年齢化で子供の近視が社会問題にもなっています。そんな中で画期的な方法で近視を矯正することができるようになってきました。
「オルソケラトロジー」これが今回紹介する視力矯正治療法。2009年に厚生労働省が医療機器として認可した方法です。
今回教えてくれたのは名古屋アイクリニックの中村友昭院長。
「いわゆるハードコンタクトレンズですが、夜寝ている間に装着するコンタクトレンズです」
方法は簡単。専用の少し大きめのコンタクトレンズを付けて寝るだけ。
先生によると「寝ている間に付けていることで角膜の型付けがなされる。眼に当たる側に特殊なカーブがついていて、眠っている間に目の角膜が平たくなり光の屈折が変わることで視力が改善する」という仕組みです。
「最初は少し違和感がありました。今は慣れてきたので特に何も感じません」こう話していたのは番組が調査した14歳の少年。小6の時に近視が判り視力は0.5と0.7。遺伝的な近視だったそうです。
この少年、前の晩にレンズをはめて就寝。翌朝のインタビューで「ばっちり見えてます」と。治療を始めてすぐに効果がでて両眼ともすぐに視力1.5に。これで起きている間はほぼ1日中視力が矯正された状態が続くのです。
今は3か月に1度アイクリニックに目の検査で訪れます。角膜に傷がついていないかの検査をするためです。装着期間4年目になりますが目に異常はなく視力も良好ということです。
普及がすすむオルソケラトロジー。もう一人は名古屋に住む小学4年生の少女。3か月前から治療を開始しており、すぐに効果を実感しています。
「コンタクトレンズとは違って昼間は装着しなくても良いから」と動機を話していたこの少女も両眼とも視力は1.5に。
また、最近の調査では子供の視力矯正の他こんな効果も期待できると言われています。
「学童期(9歳~12歳)はどんどん近視が進む時期で、この頃に治療を開始すると近視の進行抑制に効果があるようだ」とのことです。
費用は年間5万円~(両眼)。近視や乱視が強すぎる場合には適さないようです。そしてあくまでも効果は一時的なもの。毎晩矯正用のレンズをはめなければならないこの治療法ですがハードなスポーツや水泳をしているお子様などには良い選択肢なんじゃないでしょうか。